
種族値とは
各ポケモンには、個々に振り分けられたステータスがあります。
私たち人間にもあるような
Aくんは走るのが得意だけど英語が苦手
Bくんは絵を描くのが得意だけど運動が苦手
みたいなものです。
それがポケモンの「種族値」と呼ばれるものです
例として、二匹のポケモンの「種族値」を比べてみましょう。
左が「ハッサム」右が「ウルガモス」、両方ランダム対戦でよく見る虫タイプのポケモンです
複合しているタイプに違いはありますが
二匹ともアタッカーとして手持ちに入れている人が多いポケモンですね
しかし二匹には大きな差があります
ウルガモスは 特殊攻撃 を得意とし
逆にハッサムは 物理攻撃 を得意としています
何故そのような事が言えるのかというのが、覚える技の種類も関係してきますが
一番の原因が先ほどからいっている「種族値」の違いです。
各ポケモンには
1.体力(以下「H」と表記)
2.物理攻撃力(以下「A」と表記)
3.物理防御力(以下「B」と表記)
4.特殊攻撃力(以下「C」と表記)
5.特殊防御力(以下「D」と表記)
6.素早さ(以下「S」と表記)
これらはポケモンのステータス画面で確認できると思いますが
この各ポケモンの種族値の違いをしっかりと把握しておく事で
どのようなポケモンに育成するかの大まかな目安になります
先ほど例に挙げた「ハッサム」と「ウルガモス」で見てみましょう
種族値の数値は高ければ高い程そのポケモンが得意としている部分なので
冒頭で話したような、ハッサムは物理、ウルガモスは特殊
という使い方をされる意味がわかってもらえると思います
ポケモンの使う攻撃技も「物理」「特殊」という分け方がされているので
同じ虫タイプの技でも物理技の「虫食い」という技を
ハッサムとウルガモスで使った場合
基本的にはハッサムの方が大きいダメージを相手に与える事ができます
逆に今度は特殊技の「銀色の風」という技を使うと
基本的にはウルガモスのほうが強い、という風に得意不得意が分かれていますので
無理矢理ハッサムの方を特殊攻撃メインで使えば
種族値の関係上、相手へ負担のかかるようなダメージを与える為には
性格、持ち物、努力値その他の要素を加味してもウルガモスと同じような火力を得るのは大変ということです
また、これらのステータスは
ポケモンが産まれた時に与えられる「性格」というものでも若干変動します
性格 | 上昇補正 | 下降補正 |
A補正 | ||
意地っ張り | A1.1倍 | C0.9倍 |
寂しがり | A1.1倍 | B0.9倍 |
やんちゃ | A1.1倍 | D0.9倍 |
勇敢 | A1.1倍 | S0.9倍 |
B補正 | ||
図太い | B1.1倍 | A0.9倍 |
腕白 | B1.1倍 | C0.9倍 |
能天気 | B1.1倍 | D0.9倍 |
暢気 | B1.1倍 | S0.9倍 |
C補正 | ||
控えめ | C1.1倍 | A0.9倍 |
おっとり | C1.1倍 | B0.9倍 |
うっかりや | C1.1倍 | D0.9倍 |
冷静 | C1.1倍 | S0.9倍 |
D補正 | ||
穏やか | D1.1倍 | A0.9倍 |
大人しい | D1.1倍 | B0.9倍 |
慎重 | D1.1倍 | C0.9倍 |
生意気 | D1.1倍 | S0.9倍 |
S補正 | ||
臆病 | S1.1倍 | A0.9倍 |
せっかち | S1.1倍 | B0.9倍 |
陽気 | S1.1倍 | C0.9倍 |
無邪気 | S1.1倍 | D0.9倍 |
この表を見てわかる通り、性格+種族値を組み合わせれば
ハッサムをアタッカーに育てようと決めた時に
1.「種族値」からハッサムは 特殊攻撃 よりも 物理攻撃 に秀でている
2.「性格」は物理攻撃面の上がりやすい性格にする
3.「物理」アタッカーにするのだから特殊攻撃は使わないステータス
という条件に合った性格を選ぶことになるので
Aがあがりやすく、Cがあがりにくい性格の意地っ張りという事になる
もし対戦相手の「ハッサムは物理型であろう」という概念を逆手にとり、特殊型を使いたければ
種族値の関係上、火力を上げてあげなければお話にならないので
C上昇補正のかかっている性格のいずれかを選択するといった具合になる
上記で紹介したハッサムやウルガモスといったA、Cどちらかに突出している種族値ではなく
AもCも高めに設定されているポケモンに関しては、物理特殊の両方の技を同時に持たせる事もあるので
AC以外の部分(BDSのいずれか)を下げる補正のかかる性格を選んであげる事で
相手へのダメージ量を確保できるようになります。
この種族値という予めゲーム内で設定された数値を見ながら育成する事により
そのポケモンの持ち味を活かした育成ができるようになると思いますので
今まで種族値を気にしたことなどなかったという方は、是非この数値に注目して
自分なりの育成をしてみてください