
個体値とは
個体値というのは、大まかに説明すると
ポケモンの種類によって予め設定された数値ではなく
同じ種類のポケモンごとに隠されたステータスの差の事です
全く同じ種類のポケモンが全く同じ性格であっても
裏に隠された個体値と呼ばれるこの数値には差があります
では例を挙げたいと思います
ズルッグA
ズルッグB
ここに2匹の同じ種類のポケモン(以下ズルッグA、B)がいます。
2匹とも性格は「陽気(S↑C↓補正)」で
同じ親ポケモンから産まれてきました
しかしこの2匹がレベル50の時のステータスには以下のような差がありました
H | A | B | C | D | S | |
ズルッグA | 123 | 95 | 85 | 49 | 90 | 71 |
ズルッグB | 125 | 95 | 77 | 36 | 81 | 74 |

上の表を見てもらうとわかる通り
ズルッグAとBでは数値が違う箇所がありますね
この差が「個体値」の差です
ポケモンは産まれて来た瞬間、野生で出てきた瞬間に
この「個体値」という数値が決まります
ほんのわずかな差に見えますが
例えば素早さに関してみてもらえればわかると思いますが
このまま対戦させれば、ズルッグAは常にズルッグBより
行動するのが遅くなってしまいます
この個体値の差が勝負の分かれ目になる事も多々あるのです
個体値というのは、0~31という数字で分けられており
31が最高で、一般的に「V」と呼ばれています
つまり、「このズルッグはHがVです」と言うのは、
Hの個体値が31であるという意味です
上の表にあるズルッグAとズルッグBを見比べて見ると
A以外の個体値に差があるのがわかると思います。
個体値の計算については、数々のツールや、それ用の便利なサイトがあるので
そちらを使って計算してみてください
とあるツールにこのAとBの数字を入れてみた結果がこちら
H | A | B | C | D | S | |
ズルッグA | 26~27 | 30~31 | 20~21 | 30~31 | 30~31 | 24~25 |
ズルッグB | 30~31 | 30~31 | 4~5 | 0~3 | 12~13 | 30~31 |
一見同じに見えるズルッグでも、裏に隠れた数字は
実はこんなに違うのだという事がわかっていただけたでしょうか
Aの方はBに比べて耐久面の個体値が高いですが
Bの方はAに比べて素早さの個体値が高いですね
どちらを優先するかは人によって違いますが
これは種族値や、自分がどのように育成したいかによって違いますし
努力値の振り方である程度カバーできる数値ではあります
しかし元々の個体値が低いと
ポケモンのステータスの伸びには限界があるので
同じ限界まで育てたポケモン同士で差が出てしまいます
つまりズルッグA、Bともに素早さを限界まで早くしたいと思って育てても
同じ育成方法をしている以上
ズルッグAがズルッグBを素早さで抜かす事はできません
種族値の微妙な差で素早さが重要になってくるポケモン
あと少しだけ数値が高ければ受けきれた攻撃が受けれなくなるなど
個体値というのはすごく重要であり
例えば自分の使っているガブリアスのS個体値が29で
相手の使っているガブリアスのS個体値が31だった場合
相手に確実に先手を取られてやられてしまいます
なのでランダム対戦で出会うポケモン達は
各トレーナーが一生懸命個体値を厳選したり
乱数調整で産み出された個体値の高いポケモンが大半を占めています
戦術、読み、技構成など大事な要素はたくさんありますが
それらの要素と同じくらい、この個体値という数値は
大事なものであると覚えておいてもらっていいと思います。
数字にしてたった1の差が大きな差になるのがポケモンです
ランダム対戦で自分の一生懸命育成したポケモンを活躍させたいのであれば
この個体値という裏の数値を理解することが
より強いポケモンを育成する基本だと覚えておきましょう