対戦考察

受けループパ考察

ポケモン対戦において、やはりメインとなってくるのは「攻撃技」の打ち合い
その殴り合いを、攻撃を仕返す事ではなく、完全に受けきる事を前提とし
相手に隙ができるor攻撃技のPPが枯れるまで耐え続けてから
じわじわと毒や、定数ダメージで削っていく戦い方が受けループと呼ばれるもの
特に有名な組み合わせが「ラキグライ」と呼ばれる組み合わせ

技構成:毒々身代わり卵産み選択肢
選択肢:地球投げ/小さくなる etc.
持ち物:進化の輝石
技構成:ギロチン身代わり守る選択肢
選択肢:地震/地均し/氷牙/炎牙 etc.
持ち物:毒々玉

両方ともにBW環境になり強化されたポケモンであるといえます
まず進化の輝石というアイテムが現れたおかげで、脅威の耐久力を手に入れたラッキー
進化後のハピナスと違う点はその防御力
共に特殊受けとして使用されるのだが、ハピナスはラティオスを受けに出て行った場合
相手が拘り眼鏡を装備した状態でサイコショックを打てば2発で突破できてしまうのに対し
ラッキーの場合は確定で2発耐えてしまう
そのB耐久は、タイプ一致格闘技をある程度余裕を持って受けれてしまう程
もちろんその特殊耐久も桁外れで、ダメージを軽く計算してみると
あのラティオス(臆病)の拘り眼鏡流星群のダメージで35.3%~41.8%
天候大雨状態でのキングドラ(控えめ)の拘り眼鏡ハイドロポンプですら40.9%~48.3%
に抑えてしまう程の特殊耐久。
ちなみに記述していなかったが、このダメージ計算は
ラッキー側が特殊耐久に全く振っていなかった時の事を想定してのダメージである
つまりHD完全に無振りの状態で特殊アタッカー代表格の2匹を軽々受けられるのである
このラッキーの努力値振りは基本BS252振り、性格はB補正が主流
Bに極振りすることにより物理耐久に関しては、ガブリアス(陽気)の逆鱗で40.9%~48.3%
更に弱点であるはずのテラキオン(陽気)のインファイトやバシャーモ(陽気)の飛び膝蹴りも
火力アップアイテムが無ければ確定で耐えてしまう
という、脅威の耐久力なのです

しかし基本的に受けループでのラッキーの役割は特殊受け
物理方面は相方のグライオンに任せます

グライオンは夢特性で「ポイズンヒール」という特性を手に入れました
前作の頃から、その物理耐久種族地と、タイプ「飛行」のおかげで
格闘受けに持って来いだったグライオンですが、ポイズンヒールという特性を得て
更にその受けとしての性能が強化されました
まず耐久ポケモンにとって致命傷となる毒や火傷等の状態以上を回避できる事
前作までは技マシンであった「羽休め」を失ったかわりに得たポイズンヒールでの回復量
この2点で受けループで必要な物理受けのパートを担当しています
ラッキーの苦手な物理アタッカー(主に格闘)はグライオンで受ける
グライオンの苦手な特殊アタッカーはラッキーで受ける
というループが完成しているわけです
火力不足のポケモンでつっこんでいくと、相手の回復量を上回る事ができず
気付けばPPが枯れてしまっていたり
ラッキーの毒で体力がなくなっていたり、グライオンのギロチンで処理されています

このループを更にサポートするポケモンがエアームド

技構成:攻撃技羽休めステロ選択肢
選択肢:吹き飛ばし/鈍い etc.
持ち物:ゴツメ/残飯 etc.

主な役目は「ステルスロック」をまくことや
ゴツゴツメットでラッキーに飛んでくる物理技を受ける
相手の積み技(剣舞/蝶舞など)に対して吹き飛ばしなどが挙げられる
このステルスロックという技の強さが、この受けループパの恐ろしい所でもある
エアームドは特性頑丈
「挑発」でもして封じないとステルスロックをほぼ確実にまく事ができる
そこで相手の出しているポケモンが特殊ならラッキーで受ける
物理ならグライオンで受ける事で、相手は交換せざるを得ない状況になる
すると今度はそのポケモンの攻撃を受けきれる方で受けに来るので
気付くと小さなダメージと思っていたステルスロックで体力を失っていき
ラッキーの「地球投げ」やグライオンの「地震」などの圏内にはいってしまうのだ

しかしこのパーティは受ける事が前提なので、動きが非常に読まれやすい為
ただ単に有利な方有利な方とまわしていても、相手に読まれてしまうと
途端に受けきる事のできない体力になり不利になってしまったりもする
なのでしっかり対策をしていけば、読み合いに持ち込める上に
相手には特にこれといった攻撃技がないので、ある程度大胆な立ち回りをしても
そこまで甚大な被害を受ける事はないと思われる

この受けループが流行出し、まず注目されたのが両刀タイプの格闘ポケ
ゴウカザル、バシャーモ、ルカリオ等が挙げられるが
彼らは耐久の種族値こそ低いものの、AC両方の種族値が高い
これらのポケモンに「めざめるパワー氷」を持たせる事で
格闘技を受けに来たグライオンに対してはめざめるパワー氷
ラッキーには一致格闘技、サル、バシャに関してはエアームドには炎技
という流れが作れたので対策として流行った
同時に、BWの準伝説である三闘の「テラキオン」「ビリジオン」「コバルオン」にも
めざめるパワー氷持ちが頻出するなど、この組み合わせは対策されてきた

しかし、ラキグライ使用側は
これら対策ポケモンで対処が難しいポケモンを組み込む事により更に受けの性能をあげた

技構成:サイキネ冷凍B怠ける選択肢
選択肢:大文字/電磁波 etc.
持ち物:ラム/ゴツメ
技構成:水技身代わり守る選択肢
選択肢:毒々/瞑想 etc.
持ち物:残飯
技構成:サイキネ冷凍B選択肢選択肢
選択肢:冷B/月光/めざ炎/眠る etc.
持ち物:オボン/残飯/カゴ

特にこの中でもクレセリアを組み込んだパーティが多いと思われる
種族値を調べてもらえればわかると思いますが、クレセリアの耐久は桁外れです
火力、スピードがあるわけではありませんが、並大抵の火力では突破できません
特に先程挙げたような、両刀ポケモンのような、ACに努力値を振り分けたポケモンでは
完全に受けきられてしまいます
攻撃側は「急所待ち」をしている間に隙を見て攻撃されて気付くと体力がありません
基本的にアタッカーに回復手段は入れているスペースがないので当然ですね

かなりの凶悪パーティに見えますが、ひとつ大きな弱点があります
このパーティはポケモン各々の持ち物が非常に重要であり
技選択の自由度を失ったり、ラッキーの輝石などを奪われると
一気に不利な状況になります
更に見てわかってもらえる通り、補助技を絡めた行動が多くなりますので
「挑発」という技も非常につらいのです
なので、対策はいたってシンプルです
1.「挑発」で相手の補助技/積み技を封じる
2.「トリック/すり替え」などで拘り系アイテムなどを押し付けて相手の行動の自由を奪う
この2点が非常に重要になってきます
正直な話、読みの上手な人や、このパーティの一連の流れを把握している人なら
相手が次に取る行動がある程度予測できるので
相手の思惑と違う動きをする事や
特殊or物理がわかりにくいポケモンを入れる事でも、少し対策になるかもしれません

手軽な例を一つ挙げるとするならば

技構成:電気技ドロポンめざ氷トリック
電気技:10万/ボルチェン etc.
持ち物:拘り眼鏡

のようなポケモンがいると、割と対処しやすいと思います

使い方としては対ラッキー/クレセリアにはトリックで拘りを押し付ける
対グライオンはめざ氷/ドロポンがあり、対スイクン/ヤドランには電気技
相手としては結構鬱陶しいポケモンになると思います。

しかしこの対策用ロトムは、Sに努力値をだいぶ割いてあげないと
Sに努力値を割いているグライオンを抜く事ができずに
身代わり+守るでPPを枯らされてしまう場合がありますので、Sは調整必須です
当ページの育成論や、他の方のブログなどを参考にしていただいて育成してみてください

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