対戦考察

バトンパ考察

BW環境になって新しく登場した積み技や、強化された積み技を
「バトンタッチ」によって後続に繋ぎ
そのポケモンで攻撃or更に積み技を積む事によって、全抜きを狙ってくる構築
メインとなるアタッカーの他のポケモンは起点作りや、サポートに徹したものが多く
サポートポケモンはサポートに徹底、アタッカーは攻撃に徹底している為
立ち回りこそ単調なのだが、しっかり対策をしておかないと
相手に好き放題やられて気付けば敗戦している
ではどのような積み技/補助技があるのかまとめてみましょう
※主にランダム対戦(バトンパ)でよく見るものだけ記載してあります

  • 小さくなる:回避率2段階up
  • 殻を破る :ACS2段階up、BD1段階down
  • 蝶の舞  :CDS1段階up
  • 剣の舞  :A2段階up
  • 身代わり :体力の1/4を使って自身の分身を出す
  • 瞑想   :CD1段階up
  • 蓄える  :BD1段階up
  • 高速移動 :S2段階up

中でも多いのが「小さくなる」「身代わり」「殻を破る」
そしてランダム対戦時に、私が最も警戒しなければならないと考えているのが
この「小さくなる」という技

BW環境になる前、いわゆる第4世代では、この技の回避率の上昇は1段階でした
しかしどういうわけか、BW環境になり、回避率の上昇が「2段階」に強化されました
2段階上昇というのは、命中100の技が3/5(60%)しか当たらなくなるのと同じです
更にもう一度積まれて4段階上昇すれば約42%、限界(6段階上昇)まで積んだ場合
命中率は約33パーセント。
つまり、命中が100と設定されている技を当てるのと
絶対零度/地割れなどの一撃必殺を当てるのが同じ確率になるということです
所詮確率の問題なので、完全に運頼みですが
当たらない時はこれでもかというくらい当たらなくなります。
この小さくなるという技をバトンタッチするポケモンは基本的に以下の2匹

確定技:小さくなる
バトンタッチ
キノコの胞子
選択肢:一撃必殺積み技
持ち物:気合の襷 etc.
確定技:小さくなる
バトンタッチ
身代わり
選択肢:攻撃技蓄える
持ち物:オボン/残飯 etc.

ドーブルは持ち物、「気合の襷」等で相手の攻撃を耐えて
命中100の催眠技「キノコの胞子」で相手を眠らせ
相手が眠っている間に積み技を使ってバトンタッチ
フワライドは持ち前の耐久力を活かして相手の攻撃を耐えて、オボンの実発動
軽業が発動して先手で小さくなるor身代わりで相手が攻撃をはずすのを待つ
前者のドーブルより圧倒的に多いのがこの後者のフワライド

しかしこのバトン係は基本的にあまり先発として登場する事はない
先発で登場するのは、更にこのバトンタッチを行うポケモンが
相手に処理されてしまわないようにサポートする役割を果たすものが多い
それが補助技等をアンコールしてくるポケモンであったり
拘り系のアイテムを押し付けて行動を制限したり
麻痺をまく、光の壁やリフレクターで耐久を強化する、置き土産で相手の攻撃力を下げる
などあらゆる手を駆使して、下準備に徹するのである
なのでドーブルや、フワライド、また上記で紹介こそしていないが
小さくなるではなく「殻を破る」をバトンタッチできるサクラビス
このあたりのポケモンがいた場合は、相手のその他のポケモンを確認し
補助技で起点作りをしてきそうなポケモンがいないかをしっかり見極めなくてはならない

起点作りとして比較的に有名なのが「ラティオス」
ラティオスといえば、高火力の流星群を打ってくるアタッカーのイメージが強いが
4世代の教え技で「トリック」という技を習得する事ができる
このトリックで、相手のポケモンに「拘り眼鏡」「拘りスカーフ」のいずれかを押し付け
相手の行動を制限します。
その後、なんとラティオスがレベル技で覚える「置き土産」を使って
相手のポケモンのACを2段階下げて自主退場、その後安全にフワライドが出てきて
身代わり+小さくなるで回避上昇+身代わりが残った状態などを作ってバトンタッチ
後ろから出てくるアタッカーで更に今度は攻撃力上昇の積み技を使って全抜きを狙う
この一連の流れがバトンパの戦術です。
ランダム対戦にて警戒必須レベルの強ポケモンの「ラティオス」をただの起点に使ってまで
バトンタッチを成功させようとするほど、この積みバトンは強力なのです。

技構成:流星群置き土産トリック選択肢
選択肢:エスパー技/電磁波/リフレクター etc.
持ち物:拘り眼鏡orスカーフ
技構成:大文字さざめき蝶の舞選択肢
選択肢:サイキネ/めざパ各種/身代わり
持ち物:ラム/ジュエル/残飯/珠 etc.
技構成:殻を破る氷柱針ロクブラ選択肢
選択肢:ドロポン/氷の礫 etc.
持ち物:ジュエル/ラム etc.

主な対抗策:

1.「挑発」で相手の補助技/積み技を封じる
2.必中技を使い相手の「小さくなる」の回避上昇を無効化する
3.吠える/吹き飛ばし等の強制交換技で積んできたポケモンを手持ちに戻す
4.「自己暗示」で相手の積み技をコピーして同じ条件で戦う
5.特性:天然を使い相手のステータス上昇を無効化する
など

対策として採用されやすいポケモン例:
ユキノオー(必中吹雪)/ヌオー(天然)/エアームド(吹き飛ばし) など

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